頭の働きを悪くする最大の敵とは?

頭の働きを悪くする最大の敵とは?

万全の準備を整えてその場に臨んだのに、思うように結果を出すことができなかった、という経験がある人は多いと思います。たとえば、何度も練習したのに、本番のプレゼンでしどろもどろになってしまった。何度も確認したのに、大事な交渉の場面で手続きを誤ってしまった、、、、。

できるはずなのにできない。この原因は、大抵の場合「緊張」にあります。緊張して頭の回転が鈍ってしまい、本来の力を発揮できなかったわけです。もっとも、「そんなこと、今更言われなくたってわかっている」と思う人がほとんどでしょう。

しかし、人生のここ一番という場面において、「緊張」は長年に渡り、みなさんにとって大敵であったはずです。それなのに、緊張が自分の実力の発揮を妨げることについて、真剣に考え、この問題を本気で取り組んだ人はどれだけいるでしょうか?

ほとんどの人は、「たまたま緊張しただけ」「次はきっと大丈夫」と、安易に考えていないでしょうか?あるいは、自分は緊張する性分だから仕方ないと、諦めている人もいるかも知れません。緊張した体験は、自分の失敗と結びついている事が多いので、そのことも思い出すのもイヤ、という人もいるはずです。

しかし、「いざというときに緊張してしまう」ということを、偶然で片付けたり、そういう性分だからと自分を納得させたりしてはいけません。
 なぜなら、緊張して「頭の中が真っ白になってしまった」という場面というのは、「たまたま」で片付けられるほど回数が少ないし、「性分だから」と済ませられるほど、人生に及ぼす影響が小さくないからです。

緊張とは、1つの「脳のクセ」なのです。この癖を治すには、「緊張したために脳の回転が止まってしまった」「緊張したために心身の動きが鈍くなった」という体験を、事実として、まず素直に認めてください。
「緊張」することがいかに頭の回転を鈍くしてしまうかということを理解するのが第一歩です。なぜなら、ここぞという場面で緊張してしまう人の大半は、実は日常生活でも、それと気づかないうちに緊張した状態のまま、日々を送っているからです。