集中できない?なら環境を変えればいいんじゃない?

「あー集中できない」
「どうすれば集中できるんだろう」

こんな悩みを抱えている人は多いと思います。これは子供から大人までどんな人にもどんな人にも当てはまると思います。そんな方達の少しでも役に立ちたい!と思ったのでこの記事を書こうと思いました。実際、僕もこの7つの方法で以前よりも格段に高い集中力を生み出すことができました。

高い集中力を生み出す7つのテクニック

場所を変える

 勉強机に物を置くなら、水色が最適です。 なぜかと言うと、「水色には、集中力を高め、体感時間を短くする効果がある」と言われているからです。机に向かった時、水色が視界に入ることで集中した状態に入りやすくなり、なおかつ、60分を45分くらいに感じるので、勉強が思った以上に進みます。
  なので、「水色」は学習に適した色なのです。

こうした色が心に与える影響は、色彩心理学として理論化されています。
例えば、赤色は闘争心をかき立て、黄色は注意力を換気し、緑色はリラックス効果があります。ですから、勉強机に赤色のペンたてを置くのは色彩心理学に最悪で、赤が持っている心理学効果によって思考力が低下してしまうことが分かっています。
(ちなみに赤を使って上がる効果は運動と恋愛の場合だけです)
逆に、集中力を高める水色の効果はさまざまな場所で取り入れられています。野球のキャッチャーミット(ビッチャーが集中できるように)、陸上のトラック(昔は赤だったが、今では青系のグラウンドが増加)などスポーツの分野で多く見られています。

このように私達は、無意識のうちに色によって誘導されているわけですが、逆に考えれば、色彩の作用を知っているだけで自分を「望む方向」へ誘導できるのです。

そして、これは何も色に限った話ではありません。
集中したいと願うなら、オフィスや自分の部屋、外で仕事をするときなど、あなたを取り巻く環境の中に「集中力を起動させるエンジン」を配置しましょう。水色のペンたてはそんな工夫の一例にしか過ぎません。ここでは今日からすぐに始められる集中力を起動させる「場所づくり」を紹介していこうと思います。

そのスマホが、あなたから集中力を奪う

当然ながら仕事や勉強をする上で集中しやすい場所にいるかどうかは、結果を左右する重要なポイントになってきます。
例えば、机の上がきれいに整頓されていない。書類や資料がバラバラに散らばり、必要なときに出てこない。机の周りがそんな状態では、小さな選択(探しもの)が連続して発生し、肝心なウィルパワーが机に向かう前に消費されてしまいます。 

人は集中し始めるときに より多くのウィルパワーを使います。

ですから「さあやろう!」と思ったときに、邪魔が入るほどの障害はありません。
例えば、書類を作成しようとパソコンのキーボードに向かった途端、メールの受信音や電話の着信音が聞こえ、スマホが明滅する。その音や光に気づき、視線をスマホの画面に向けただけで 、ようやくかかり始めていた集中のエンジンは止まってしまいます。
場所が集中力に与える影響は、あなたの想像以上のものです。

ぜひみなさんに見直してほしいものは、机周りや作業スペースでのスマホやケータイの扱い、そして物を片付けてきれいにすることです。
できればそのスペースには、スマホは持ち込まないこと。デスクの上にスマホやケータイがあるだけで集中力が落ちるという実験結果も出ています。

しかし、そこまで徹底できない場合も多いでしょう。

僕が実践しているのは通知はすべて非通知にしています。しかし、これは大事な用事があるのも気づかない可能性があるのでおすすめはしません🙄
みなさんにおすすめするやり方は、マナーモードやサイレントモードにして、引き出しの中にしまって言うという方法です。できるだけ目に付きにくい場所が望ましいです。そして「集中の途切れるサイクル」に合わせて通知を確認します。
ちなみに、「集中の途切れるサイクル」というのは「ウルトラディアンリズム」の「90分集中して、20分休む」サイクルのことです。
断捨離するのも場作りの基本です。

物を減らすほど、自己コントロールが増す理由

部屋に置くものもとても重要になってきます。集中力のエンジンになる部屋、集中力のブレーキに’なる部屋があります。
昔からよく言われている通り、ものが散らかっている部屋や机は集中力を奪います。

このことは散らかった部屋で作業してもらうAグループときれいに片付けられた部屋で作業してもらうBグループを比較した心理学の実験でも証明されています。
 両グループに同じ作業を同じ時間してもらったあと、「どれだけ自分の自制心を保てるか」というテストを受けてもらいます。すると、Bグループに比べ、散らかった部屋で作業をしていたAグループの人たちのほうが、気が散りやすく集中力がなくなっているという結果になったのです。
 というのも、部屋を歩いていて何か障害となるものがあると、不安や恐怖といった感情を司る脳の扁桃体が反応してしまうからです。部屋に誰かが置いたものがあるだけで「これはなんだ?」と警戒する本能が働き、そこにあるものに注意を奪われてしまうのです。
 つまり、机の上や家の中がきれいに保たれてないと、勉強や仕事に向かう集中力は下がり、合わせて自己コントロール機能も低下するので、家族と喧嘩しやすいというデメリットが生じます。
 部屋や机をきれいに状態を保っておくこと。「片付け」は、集中力を起動するスイッチになるのです。できれば部屋の片付けは「習慣」にしたいものです。

環境と条件で、自分を誘導する

テレビと向き合った場所に座り心地のいいソファがあって、その間にローテーブルが置かれ、勉強するときは床に座って資料やノート、パソコンに向かっている。これでは絶対に集中できません。
 というのも、その部屋はソファでリラックスしながらテレビを見るために作られているからです。きっと映画やドラマはとても集中できるでしょう。
 でも、勉強するための集中エンジンは、アイドリングの間に邪魔が入り、すぐにエンストしてしまうはずです。
 社会人の方でも学生時代の部屋を変えずにそのまま暮らしている人は少なくありません。自分が最も重視したい目的に向けて、部屋を整えましょう!

ある心理学者が、日給10万円の報酬と引き換えに、何もしない部屋で何もしなくていいという実験を行うため、被験者を募集しました。三色の食事は提供され、被験者は床に寝ていても、ボーっと座っていても構わない。しかし、本など、外部から何かを持ち込むことは厳禁という条件でした。
 募集に対して、旅行資金を貯めるなどの目的を持った学生など、何人ものが参加。ところが、一日居続けられた被験者はごく少数で、3日間持った被験者はゼロでした。
 リタイアした被験者は、全員、「なにもしないことに耐えられない」と言い、体調を崩す人も出たそうです。

逆に言えば、集中したい対象以外、「何もない場所」をつくることで自然と集中力は高まり、勉強も仕事もはかどっていきます。

自覚よりもカフェなどの方が集中できるのも、自分の持ち物が取り組む作業以外に何もない場合です。勉強しようと思ってカフェに行っても、テーブルの上にスマホを出した途端、集中は断片的なものになっていきます。ネット、SNS、メールの通知、、、、私達の注意力を奪うトラップが、身の回りにたくさんあります。集中したい人にとって、現代は不幸な時代ともいえるでしょう。

何もしないことに耐えられない人間の本質を利用するため、暇つぶしやくつろぎの材料を排除してしまうことです。
 部屋を目的に合わせて最適化するのは、人間の本能を活かした、集中力を起動させるエンジンとなります。

机に置くだけで、集中力が高まるアイテムとは?

答えは、鏡です。
なぜ鏡かと言うと、集中力が切れるとだらけている自分が写ります。すると、だらけ始めた自分に気づき、「これはだめだ」と戒め、今の自分と理想の自分を比べて、理想の自分に近づけようと思う力が生まれるわけです。
こうした思いを心理学では「自己認識力(客観的に自分を見る力)」と呼びます。高い集中力を保って机に向かう自分でありたい。鏡に映る自分を見ることは、自己認識力を高める効果があるのです。
 また、鏡の効果は勉強だけに限りません。会社のデスクのどこかに自分の働く姿を鏡に置くことで、気が抜けてしまった時、集中力を再起動させるエンジンの役目を果たしてくれます。

仕事や勉強の内容によって、場所を移す

集中したい対象によって、自分が身を置く場所を変えたほうが効率的なケースもあります。たとえば、ある調査によると、天井の高い部屋のほうが人はアイデアを生み出したくなるようです。
 つまり、いいアイデアが欲しいと思ったら、天井の高い部屋に行くか、青空の下を散歩すればいいということです。

一方で、天井の低い部屋は細かい作業に集中しやすくなるということも分かっています。基礎知識や基本問題を頭に叩き込むような勉強をするとき、会計な事務などの手作業をするときには天井の低いほうが集中できるというわけです。
 ぜひあなたの周りの環境で天井が高い部屋と低い部屋を探してみましょう。

集中力と分析能力を高めてくれる光と音

集中力を高める場所づくりとして「机周り」や「天井の高さ」について触れました。
最後に紹介するのは「光」と「音」です。 
スマホやパソコンの画面が発するブルーライトは、寝る前に浴びてしまうと睡眠の質が落ちると言われています。しかし、ドイツで行われた研究によって、昼間に浴びたブルーライトは集中力、分析能力、思考を高めてくれることがわかりました
さらに昼食後の頭がぼんやりしやすい「朝の昼過ぎ」に、集中力を保つのに役立つと指摘する研究もあります。その他、青い光が持つ効果とされているのが、心理的回転能力(頭の中で立体物をイメージしながら動かす力)を上昇させる効果です。

逆に白熱電球などの黄色い光のしたでは、クリエイティビティがアップします。
面白いことを考えるときには、

煌煌とした光の下ではなく、少し薄暗いほうが効果的。組み合わせるなら、天井が高く、少しざわざわした薄暗い店でアイデア出しをすると、普段は思いつかないようなユニークな発想が出てくる可能性があります、
 これは薄暗く黄色い怒りによって、意識がぼんやりした状態になるからです。机に向かっているときよりも、散歩中やトイレに入っているとき、就寝する前の布団の中で面白いことが思いつくのも同じ仕組みというわけ。明確な思考が動かない環境にいると、脳の違う部分が指摘され、アイデアが出やすくなるのです。

また、東大合格者を対象としたある調査では、実に50%以上の東大合格者が自分の部屋ではなく、リビングや喫茶店など、あえて騒がしい場所で勉強してきたことが分かっています。これは「集中力と音」の関連性を示しており、ブリティッシュコロンビア大学が行った研究によっても、面白い結果が出ています。被験者を「図書館くらいの静かな場所」と「カフェくらいのうるさい場所」と「事故現場くらいのうるさい場所」の3グループに分け、それぞれにアイデア出しや企画立案など、創造性が求められる作業を実施。そのうち最もいい結果が出たのは、カフェくらいのうるさい場所でした。しかも、思索に適していると思われる静かな図書館と、不適だと思われるうるさい工事現場の結果はほぼ同じという結果も出ています。
 ところが、何かをインプットする作業には静かな場所のほうが適しているそうです。特に内向的な人はノイズの影響を受けやすいので、密閉型のイヤホンを使い、音をシャットアウトするといいでしょう。
 この密閉型のイヤホンは、インプットするときは耳栓として使い、アウトプットをするときは音楽を流すというようにするのもいいでしょう。さらに静けさを求めたい人はノイズキャンセリング機能のついているイヤホンやヘッドホンを使うといいでしょう。

今回覚えること!

  • 水色は学習に適した色
  • 作業スペースをきれいにする
  • 鏡をおいて作業する
  • イデアの高さは天井に比例する
  • 昼間に浴びるブルーライトには分析能力、集中力、思考能力を高める
  • インプット作業をするときには静かな場所適している

これを覚えておけば大丈夫です!