あるものをを飾るだけで、生産性がアップする

今回はあるものを簡単に飾るだけで、生産性がアップするものを紹介しようと思います。

可愛い動物の写真を見るだけで、生産効率が上がる

実は小動物を飼うだけで人の生産効率は上がります。実際に買わなくても、デスクに写真を飾るだけで効果があるのです。

広島大学の研究によれば、小動物や赤ちゃんの可愛い写真を見るだけで、人の集中力は高まります。この実験では、複数の被験者に集中力を要する作業をしてもらいました。可愛い写真を見せて仕事をさせた場合と、普通に作業をさせた場合とでは、見せた場合のほうが集中力が高くなり、作業の成績が最大で44%もアップしたそうです。

小動物や赤ちゃんなど、自分より弱い存在の世話をするとき、集中力が自然に高まるというのは納得しやすい話です。なぜなら、対象となるものの健康状態や心理状態を注意深く観察して対応しないと、怪我をさせたり病気にしたりして、最悪、死なせてしまう危険があるからです。

勉強や仕事の集中力が切れてきたなと思ったら、可愛い猫の写真でも見て気分を変えてみるのもいいでしょう。集中力が復活する可能性が高いです。

人の集中力は、他にもいろいろなものから影響を受けます。例えば、部屋の照明です。蛍光灯の光は、人から積極性を奪うことが分かっており、自然光や黄色い光(白熱灯やクリプトン球)を浴びたほうが生産性が向上するという研究があります。

また、仕事をするときに音楽を掛ける場合は、あまり聞き慣れていない曲にしたほうが成果が上がることを確かめた実験もあります。聞き慣れた曲や好きな曲は、その人の記憶と結びついているので、それを聞くことによって当時の記憶が頭に流れ込んできたり、仕事と関係ないことを思いついたりして集中力を乱し、意識を散漫にしてしまします。ですから、あまり聞いたことのない曲やどうでもいい曲を聞いたほうが集中力が高くなるそうです。オンラインで外国のラジオを聞いたり、スマートフォンのラジオアプリなどを使うと良いかもしれません。ただし、「〇〇世代のヒットパレード」や「ヒット曲ランキング」のような番組だと、逆に知っている曲ばかり掛けられて仕事にならないかもしれませんのでご注意してください。

適度な騒音があるの方が、集中力が高まる

勉強や仕事を静かな場所でやりたがる人は多いですが、実は静かな場所より、ある程度騒音のある場所のほうが集中できることが分かっています。

カナダのブリティッシュ・コロンビア大学が3つの環境で仕事をさせ、人の集中力と創造力がどう変わるか実験しました。

3つの環境
・静かな図書館 騒音レベル・・・50デシベルくらい
・少しうるさいカフェ 騒音レベル・・・70〜75デシベルくらい
・工事現場  騒音レベル・・・80〜90デシベルくらい

この3つの環境で仕事をさせました。

結果、被験者が最も集中力を発揮できたのは、2つ目の「少しうるさいカフェ」でした。

ただし、条件があります。自分に関係のある騒音に囲まれるとだめなのです。聞こえてくる騒音の中に、自分の知っている人や会社の名前が含まれていると、一瞬でこちらに興味を奪われてしまい、集中力が途切れてしまいます。

これはカクテルパーティー効果」(心理学用語)としてもよく知られている現象です。カクテルパーティーで大勢の人が好き勝手に話していても、自分に関係する話だけはなぜかよく聞こえてきます。いわゆる地獄耳です。また、よこで話している奥さんの声より、遠くにいる魅力的な女性の声の方が耳に飛び込んできます。

人間の耳には音を選択的に拾う能力が備わっていて、それが時として集中力の妨げになってしまうわけです。会社のオフィスは適度な騒音に満たされてしまうかもしれませんが、自分の仕事に関係ある話し方が中心なので、意外に集中しづらいという現象が起こります。

以上のことから自分に関係のない騒音があるカフェやホテルのラウンジなどがベストな仕事環境と言えます。

まとめ

・かわいい写真を見るだけで作業の生産性がアップする
・作業をするときなどは聞き慣れない曲、知らない曲を掛けると良い
・適度な騒音がある方が集中力は高まる

ぜひ集中したいときはには試してみてください!YouTubeでカフェの騒音を流すのも良いかもしれません。また、こうした雑音をききながら作業をすると、集中力がアップすると同時に、クリエイティビティも高まります。